RUSSIAN 203mm HOWITZER & TRACTOR


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 ピットロード社の ロシア陸軍203mm榴弾砲B-4 M1931とトランペッター社のソビエト軍 砲兵トラクター“ヴォロシロベッツ”。RUSSIAN ARMYB-4 M1931 203mm HOWITZER & RUSSIAN VOROSHILOVETS TRACTOR。

 榴弾砲B-4はレニングラードのボルシェビキ工場で1931年に開発された非自走の榴弾砲です。キャタピラはいかにも自走しそうに見えますが、19tもの重量をロシアの軟弱地盤でも牽引できるように装備されたものです。使用する榴弾は99kg、発射速度は3分に1発が限度、最大15名の要員が必要でしたが発射さえすれば威力は抜群でした(キット説明書より)。

 ヴォロシロベッツトラクターはT-24戦車のサスペンションを利用し、エンジンはBT-7MやT-34戦車用V-2型エンジンを積んでいました。1939年からハリコフ機関車工場で230両が製造され、1941年のドイツの侵入後に、生産は1942年8月までスターリングラードトラクター工場に移行しました。それらを鹵獲したドイツ軍は東部戦線で重砲や装備の牽引に効果的に利用しました。(ネットで検索した英語の説明をを適当に訳したもの)。

 キットについて。砲もトラクターも製造はトランペッター社のようです。造形も製造技術も良好な良いキットだと思いました。特にトラクターのボンネット部分、運転室などは立体金型の一発抜きで、別部品のドアがぴったりはまって気持ちが良いです。
 組み立て説明書は両方とも若干不親切です。特に
B-4榴弾砲は牽引状態と発射状態を作り分けできるのですがその説明がうまく表現できていないので、自分でどちらを作っているかリサーチしないと中途半端なものが出来てしまいそうです。
 
B-4榴弾砲には対戦初期の軍服と見られる砲兵のフィギュアがついていますが、何ともおかしな顔で、全体に腕が長過ぎる感じ。組み立てて色まで塗ったのですが、気に入らなくて捨てちゃいました。

 制作は、まず砲を作って色塗りが終わった頃に、トラクターが発売になったので、これを組み合わせる事にして、フィギュアを捨てちゃったので、いろいろ砲兵のキットを物色したりと、、、長期にわたってしまいました。結局人物はドラゴンのキット、「ソビエト親衛歩兵 1944-45」から、歩兵2人でいいやって事にして、ようやく完成しました。
 写真を撮ってみるとやっぱり2人では寂しいですね。この歩兵は仲間の砲兵の人たちを捜し疲れて「みんな、どこへ行ってしまったんだろう?」と考え込んでいるように見えてしまいます。

2011.5.2UP