AS 42 Sahariana




 イタレリ社の「イタリア カミオネッタ AS42 サハリアーナ」。Camionetta AS42 Sahariana。

 第2次大戦のイタリア軍の大型四駆車。AB42装甲車と同じシャーシを使用して北アフリカの砂漠地帯での高速長距離偵察用に作られました。

 キットについて。イタレリのキットには珍しく、スペシャルパーツと銘打ってエンジンと兵士のフィギュア2体のレジン部品、厚手のエッチングパーツ、小冊子が入って値段も高めでした。しかしナンかこのスペシャルパーツのクオリティか低い感じで、面白い形の車両なのに、途中で制作意欲が落ちてしまいました。


 特徴のある車体前部。ライトはキットの部品を、型取り用の樹脂「型想い」で複製した型に、高透明エポキシ接着剤を流し込んで透明化しています。 ジェリ缶ラックはエッチングパーツ。片面にしかディティールの無いタイプなので留め金部分のディティールを見せるには、折り曲げ用の溝も表に出てしまうというおかしな設計。


 こちらも特徴のある車体後部。砂漠でスタックした時用のサンドプレートが装備されています。この部分は分厚いエッチング部品。この部品を先に付けちゃうと、タイヤの汚し作業が出来なくなっちゃいそうなので、完成間際まで別作業。意外にこういう所が面倒くさい。 ルーバー状のディティールとサンドプレートの穴など、ミッチリ感があって好きな部分。


 車体は大きめですが、車高は低くて亀のような感じ。見通しの良い砂漠では車高が低い事が、発見されにくくするために必要だったのかも。


 ボートの様な形の車体前部の下側。車体下部は足回り以外は密閉構造になっていて、砂が入り込まないようになっていたようです。砂の海を走るボートのイメージ。


 車体前部。ゴム製部品のタイヤ。イタレリのゴム部品はプラを溶かすと、評判が悪かったけど、このキットでどうなっているかは不明。こびりついた砂の表現はパステルを粉にしたもの3色ぐらいをブレンドしたものを、タミヤのアクリル塗料用シンナーでシャブシャブに薄めて適当にウォッシング、乾く課程で、自然にへこんだ所に溜まった感じになるので、ラッカーのフラットクリアーで定着してます。
積ったパウダー状の砂は同じパステルを粉のまま乾いた筆でまぶしたり、こすりつけたりしたものを同じく定着。


 車体上面と、オープントップの車室、たたんだ幌はティッシュペーパーを水とき木工ボンドで固めたもの。ベルトは鉛板(釣り用のおもり)。乗員が歩き回るので、床面の凸部は塗料がはがれて、金属が露出している感じ。


 車体側面に並んだジェリカン。フィギュアはタミヤのイタリア戦車に付属していたもの、頭部はホーネット社のものに変えています。


 対物顕微鏡を使って、ミッチリ塗装した顔、のつもりだったのですが、全く見栄えがしません。うまく行かんなぁ。


 排気管は、茶色、オレンジ、黒のパステル粉を濃いめに溶いてなすり付け、少しシンナーを含ませた筆で直接まぜ合わせる感じ。定着させた後、少し金属感を出すために銀色を多めに入れた黒鉄色をドライブラシしています。
 しかし、老眼の目の解像度をデジカメの解像度が追い越した感じ。写真に撮って始めてこんなになってたのかー!という部分が多いです。

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2013.1.29UP