QTVRの制作過程
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このページでは、私のQTVRパノラマの制作過程と機材などをまとめてみたいと思います。 まず、私が目指しているのは、コンピュータ上で閲覧できる、自分が中心にいて、その回りの空間360°全周を、グルグル見渡す感じの「QTVR PANORAMA MOVIE」です。 またこの制作過程は、現在私が行っている方法で、必ずしも正解ではなく、今後変化して行く事もありえます。(2012/5/30更新しました) |
おおまかな流れ 1.撮影: カメラを中心に、水平360°、垂直180°全周を網羅した、副数枚(私の場合は8枚)の写真を少しずつ重なるように撮ります。 2.つなぎあわせ作業: 撮影した写真を、PTGuiというソフトを使って、1枚の写真につなぎ合わせます。 3.PhotoShopで調整: 4.QTムービー化: Pano2VRというソフトを使って、QuicTimeムービーに変換します。これで完成です。 |
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3.PhotoShopで調整 PTGuiで書き出した画像は、複数のパノラマ素材画像の重複する部分を機械的にブレンドしてあるものなので、微妙に線がうまく繋がっていなかったり、1枚の素材にしか写っていなかった人や車などは半分消えかかった状態で出力されている事があります。それらを修正するために、前項の書き出しの時に、photoShopの統合されていないレイヤーでの書き出しを選択しています。 作業は、主に各レイヤーのマスクをブラシツールで塗ったり消したりをして、各レイヤーがうまく繋がる所を探して行きます。全体がうまく繋がったらレイヤーを統合し、TIFFで書き出します。 ここまでの作業は最初はうまく行きませんでしたが、何年か続けているうちに、各段階のスキルが上がったのかソフトが良くなったのか?、スムーズにできるようになってきました。 |
4.QTムービー化 使用ソフト:Pano2VR(Mac版を使っています) ここまでで、出来上がった縦横1対2の長方形の画像をムービーに変換する作業です。ムービーの大きさ、視点、画角など様々な仕様をを変更できます。 また、ムービーに自分のサイトのロゴを入れたり、底面の合成をPTGuiではやらずにここでツギあてをするように張り込みたい場合は、出力フォーマットの項目で投影変換の立方体分割を選ぶ事で、前後左右天地の6枚の平面画像を書き出しphotoShopで編集やレタッチをした後、この6枚からムービーを作る機能も有ります。 各設定を終えて出力ファイルを作成ボタンを押すと、ムービーデータ、ページデータ、ムービーを動かすjavaスクリプトがセットになって出来上がります。 |
終わりに QTVRの技術はアップル社がQuicktimeの機能の一部として発表してからもう20年近く経っているかと思います。最初の頃はデジカメもまだ今ほど一般的ではなかったし、QTVR制作用ソフトも高価でした。 しかしその後、数々の先人たちの研究開発のおかげで、ずいぶんと使いやすい技術に育ってきたのだと思います。 私は2006年にカメラに付いていたパノラマ機能とカメラ付属のソフトで、試しに10数枚のパノラマ合成から始めて、やっと完成できる所までは漕ぎ着けたという感じです。 その間、QTVRの作品を発表し、その技術やTIPSを惜し気もなく公開していらっしゃる先達の皆さんの情報を参考にさせていただきました。ありがとうございました。 |